高度専門職として日本で活動している方がを取得永住者ビザを取得することで、在留期間の更新や就労の制限がなくなり、より安定した生活基盤を築くことができます。しかし、永住申請をする際の「審査期間」が気になる方が多いのではないでしょうか。
結論から言えば、高度専門職の方であっても、永住申請の審査期間が特別に優遇されることはありません。通常の永住申請と同様に、慎重かつ詳細な審査が行われるため、審査にかかる時間は1年以上になることもあります。むしろ、高度専門職ビザに基づく永住申請の場合は、通常の永住申請に比べてチェックするポイントが増えるので、審査期間が一般の永住申請と比べて長引くことも少なくありません。
1. 高度専門職としての永住申請の現状
日本政府は、2015年に高度外国人材向けの在留資格である「高度専門職」ビザを導入しました。これにより、高度な学歴や職歴やスキルを持つ外国人は、通常の就労ビザよりも多くのメリットを享受できるようになりました。たとえば、永住申請の早期化、配偶者の就労の許可基準の緩和、親や家事使用人の帯同が可能なケースがあるなどの優遇措置が設けられています。
しかし、永住申請の審査期間に関しては別問題です。高度専門職外国人であっても、永住申請は通常の審査が行われます。更に高度人材ポイントの疎明資料に対する審査も入ります。具体的には、収入や納税状況、社会保障の加入状況、日本国内での活動内容など、多岐にわたる項目に加え、高度人材ポイントを継続的に満たしていることが審査されるのです。
2. 審査期間が長期にわたる理由
永住者ビザの審査には、時間がかかる要因がいくつかあります。まず、永住者ビザの取得は、外国人が日本に永住する権利を与える非常に重要な手続きです。そのため、入管当局は慎重に審査を行います。特に、申請者の経歴や現在の状況に問題がないかどうか、また社会にどのように貢献しているかを確認するために、多くの時間を費やす必要があります。
高度専門職の方の永住申請の場合、上記のような通常の審査に加えて高度人材ポイントの継続性についても審査をする必要がありますので、これら全ての資料を完璧に精査するためにはかなりの時間がかかるのです。
3. 実際の事例
高度専門職として永住申請を行った方の中には、1年以上審査結果が出ないというケースもよく見受けられます。実際、私の事務所でサポートしたクライアント様の中でも、審査期間が1年3ヶ月を超えた事例がありました。
4. 申請をスムーズに進めるためのポイント
高度専門職の永住申請をスムーズに進めるためには、以下のポイントに注意することが重要です。
正確な書類の準備
提出書類は全て正確かつ詳細に準備しましょう。特に、高度専門職としての実績を証明する資料や、収入や納税状況に関する書類は入念に確認する必要があります。
余裕を持った申請
永住申請は、すぐに結果が出るものではありません。少なくとも1年、場合によっては1年半以上かかることを見越して申請を行うことが大切です。
5. 終わりに
高度専門職の方が永住申請をする際、審査期間が優遇されることはありません。むしろ、高度人材ポイントに関する追加の審査が必要となるため、通常よりも時間がかかる可能性があるります。審査期間が1年以上に及ぶことも少なくないため、その前提で申請を進めていきましょう。
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